しんみち商店街
趣あるアーケードが魅力の商店街
しんみち商店街は、東西に570メートル延びる伊勢市最長のアーケード商店街。
映画『逆境ナイン』や『半分の月がのぼる空』のロケ地として使用されたこともある、「商店街」らしい趣あるのまち並みが魅力。
まち並みの良さもさることながら、
しんみち商店街には毎日次々とお客さんが訪れる人気店が多数あり、各店舗の魅力も見逃せない。
今回は商店街の中の人気店のうち、2つをご紹介する。
スポット紹介
KILLIBILLI
鳥羽発祥の人気クレープ店KILLIBILLIが、2020年10月にしんみち商店街に移転。
焼き立てクレープや、タコスやソーセージなどのフードメニュー、ドリンク(アルコール有)を店内で楽しむことができる。
写真左のバナナチョコチップ(税込550円)は、カラースプレーとチョコソース、どーんと乗ったバナナが何ともフォトジェニック。
写真右のシュガーバター(税込520円)は、クレープ生地本来の美味しさを味わうことができる王道の一品。
生地には三重県産の小麦粉「あやひかり」と「伊勢志摩こだわりたまご」が使用されており、注文後に焼き上げられるため、外はかりっと、中はもっちりした食感が味わえる。
クレープは持ち帰り注文も可能。
おしゃれな店内で、クレープやフード、ドリンクをゆっくり味わうも良し、お気に入りのクレープをお供に出かけるも良し。
気分に合わせて楽しんでみてほしい。
〒516-0071
三重県伊勢市一之木2丁目8−1
090-6590-9051
[営業時間]13:00-23:00(22:30LO)※18:00-19:30close
[定休日]火曜・水曜
Facebook/Instagram
cozaru
お昼はお弁当屋、土曜の夜は居酒屋営業。そして時々、雑貨販売、音楽イベントなども開催するcozaru。
スタイリッシュだが、ぬくもりも感じられる店構えと同じように、店主夫婦も、お洒落であたたかい人柄が印象的。
お弁当は毎日売り切れが続出する大人気ぶり。
洋風幕の内弁当(税込800円)は、エビフライ、ポークチャップ、卵焼きなど、「お弁当おかず選手権」を開催すれば必ず上位に食い込むであろう人気のおかずたちが、彩りを添える。
お弁当の各種メニューは週単位で変わり、毎日食べても飽きない工夫がなされている。
実際に「毎日でも食べたい」人が続出し、老若男女さまざまなお客さんが取材中もひっきりなしにお店を訪れ、どんどん弁当を購入していった。
お弁当購入の際は、お店のInstagramで売れ行きをチェックの上、訪れるのがお勧め。
〒516-0071
三重県伊勢市一之木2丁目3−5
0596-64-8999
[営業時間]弁当屋11:00-売切れまで/居酒屋 土曜夜(時間は不定)
[定休日]日曜・月曜
Instagram
しんみち商店街の魅力・歴史について
ここからは、
伊勢銀座新道振興組合 理事長 河村 武彦さんに、しんみち商店街の魅力や歴史についてお話を伺った。
しんみち商店街の歴史
「さかのぼること江戸時代、しんみち商店街のあたりは、宮川の支流である清川が流れている沼地でした。
文政10(1827)年に道路が整備され、「新道」と呼ばれるようになったそうです。
明治から昭和の時代にかけて、商店街のあたりは歓楽街として栄えました。
遊郭や料理店、カフェなどが軒を連ね、それらのお店で働く人々が利用する化粧品店、呉服店、履物店なども栄えた形です。
昔の名残で、現在も服飾品や呉服雑貨を扱うお店が多く立ち並んでいます」
570メートル続くアーケード
「570メートルの長いアーケード内では、これまで様々なイベントが行われてきました」と河村さん。
交流を生む「伊勢の夜祭」
「コロナ禍になり現在は開催できておりませんが、毎年夏に【伊勢の夜祭】を開催していました。
一之木・宮後・大世古・八日市場など、まちをまたいだ地域間の交流を深めようというのが開催のきっかけです。
伊勢の夜祭は、地域の子どもたちにとって一大イベントでした。
祭が近づくと案内チラシが配られるのですが、チラシのすみには【参加券】がついており、メダカすくいに参加できるようになっています。
また、和太鼓演奏に音楽ライブ、ビアガーデン、屋台村なども開催されるので、大人にとっても楽しみなイベントでしたね。
しんみち商店街は【長いアーケード商店街】ゆえに、店舗同士の日常的な交流が薄くなってしまうという課題があるのですが、伊勢の夜祭があることで、祭の準備や運営を通じて交流が生まれるというメリットもありました。」
伊勢の夜祭についての投稿は【こちら】
しんみちイルミネーションプロムナード
「2020年の冬からは、コロナ禍でも楽しめるイベントとして【しんみちイルミネーションプロムナード】を企画しました。
イルミネーションのデザインを公募したところ、ありがたいことに何十通ものデザインが届きました。
商店街にとっては厳しい時期が続いていますが、このイルミネーションプロムナードイベントを通じて、
『商店街に明かりが灯って、ほっとする雰囲気になったね』といった声や『商店街を通るきっかけになったよ』といった声もいただき、まちの皆さんと、しんみち商店街との接点が生まれたようで、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
コロナ禍終息後も、夏の夜祭、冬のプロムナードという形で、季節の名物として開催してきたいと考えています。」
しんみちイルミネーションプロムナードについての投稿は【こちら】